- ソナーニルコラム 第6回

Home > スポンサー広告 > ソナーニルコラム 第6回

★  スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Comments : -

Comment Form
※ サポーターサイト/ファンアート企画参加者様はこのメールアドレス欄に必ずご記入下さい
コメント全文を管理者にのみ見えるようにする ※ サポーターサイト/ファンアート企画参加者様はチェックしないで下さい  
■ コメント投稿される方へ ■
当Blogでは、紫影のソナーニルに関するコメント投稿を受付しております。 
ライアーソフトのゲーム以外の内容、他メディアの話題、お問合せなどは基本的にうけつけておりません。
他人や作品に対する誹謗中傷や宣伝、その他公的マナーに反した発言などは、どうかご遠慮ください。
投稿頂いたコメント・メッセージは全て担当による確認後に反映されます。また、内容は一部編集される場合がございます。
個別スタッフ宛のメッセージなどは、その担当に転送し、ブログ上には反映されない場合があります。
こちらへのご意見やご感想、お問合せに対してライアーソフトからの回答または返信をお約束するものではございません。ご了承ください。
メールアドレス欄はブログ管理側にのみ通知されます。ブログ上や外部にはアドレスは公開されませんので、ご安心下さい。

Trackback+Pingback : -

TrackBack URL for this entry
http://liar28th.blog110.fc2.com/tb.php/29-040f1f15
Listed below are links to weblogs that reference
スポンサーサイト from cielo
■ トラックバックされる方へ ■
紫影のソナーニルや当Blogについて関連、言及された記事などを書かれた際には、ぜひトラックバック下さい。
当BlogへのリンクのないHP/Blogや無関係な記事からのトラックバック、中傷や宣伝目的のspamトラックバックは見合わせて頂く場合がございます。

Home > スポンサー広告 > ソナーニルコラム 第6回

Home > ソナーニル コラム > ソナーニルコラム 第6回

★  ソナーニルコラム 第6回

sn_nyg.png

 (1902年第4号「ニューヨークの散歩」より抜粋)


摩天楼(ロウアーマンハッタン側)

 巨大なものの麓を歩くことの爽快感を知っていますか?
 合衆国における最大の超高層建築群たるニューヨーク・マンハッタン摩天楼の麓はまさしくそういった爽快感を皆さんに提供するでしょう。遊覧飛行船やリバティ島から、もしくはそれらから撮影された篆刻写真で眺めるだけが摩天楼を楽しむ方法では決してなく、その醍醐味は麓を歩いてこそであるとわたしたちはここに断言します。
 朝の比較的澄んだ空気の中で歩くのも、昼間の排煙の中で歩くのも、夜の暗がりで歩くのも良いでしょう。どれも、ひとりきりの散歩にぴったりの雰囲気でありながら、カップルで睦まじく歩くことにも合っています。見上げるほどに巨大な塔群の存在感は、歩く者から言葉を奪い取り、たっぷりとした優雅な時間をもたらすでしょう。
 真夜中以外であれば、早朝から、ファスート・フード・チェーンの移動店舗(移動用の小型の厨房機関が備え付けられた屋台)が路地にぽつぽつと存在しており、小洒落たレストランを予約しておく必要もありません。思い立ったらすぐに足を運ぶだけ。観光で訪れたのであれば、ホテルから出て少し歩くだけでOKです。
 所謂ところの“ニューヨーク的”と呼ばれるロウアー・マンハッタンのビル群たる摩天楼は、たとえばトレヴァー・タワーや第2メガ・チャーチのような特徴的な建造物が目を引くといったことはありませんが、その存在感、偉容、投げ掛ける巨大な影はそれだけで価値あるものです。
 ぜひ、せめて1度だけでも歩いてみてはいかがでしょうか。
 きっとやみつきになります。ニューヨークっ子の間では、取り立てて用もないのに散歩のためだけにここを訪れる若者があるほどの場所なのですから。


line_002.png


セントラルパーク

 誰が何と言おうと、ここが最高の散歩場所です。
 ニューヨーク・シティ、いいえ、合衆国が、新大陸が世界に誇る緑の園。灰色の空に満ちたこの世界において、澄み渡る空と緑に満ちた前世紀以前の姿を思い返させてくれる緑地が都市中枢近くの場所に存在するのです。時に冷たい印象を与える超高層建築群とは180度異なる暖かみに満ちた場所、確かに人の手で管理され設計されているにも関わらず人の手の及ばぬ尊さを感じさせる場所、それが、ここ、ニューヨーク・セントラルパークであるのです。
 管理公団によって完全管理が行われるようになった前世紀末より、ここは、並ぶものなき美しき緑地と化しました。かつて銃撃の音が響きニューヨーク・ギャングたちの抗争に明け暮れ、悪名高き19世紀当時のブロンクスさえかくやと言われたほどの血の華の園は今や、美しさと穏やかさと静けさに満ちた緑の園です。都市市民や旅行者の区別なく、家族連れや子供たちの声で賑わう、地上の楽園と言っても過言ではないのです。
 ここを楽しむのに決まったルールはありません。まずは足を運んでみてください、そうすれば、緑の木々と色鮮やかな花の美しさに心奪われ、難しい理屈など一切必要ないことを皆さんは直感的に理解するでしょう。
 もしも、それでも理知的な精神を失わずに、知的好奇心が疼くというのであれば、公演中央に位置する管理会館へぜひ足を運んでください。そこでは、公団によって完全管理された水質から、欧州の名だたる芸術家や博物学の碩学たちによって設計された完璧なまでの植物配置についての計画まで、一般公開された展示物が待っています。美しさを前にしても揺るがぬ知的好奇心さえも満足させてくれるでしょう。管理会館の玄関ロビーではお土産用の造花も販売しています。本物の植物を折って持ち帰ることは固く都市法で禁止されていますが、美しさの記念には、ぜひ、管理会館販売部へお立ち寄りください。
 無論、美しさに心奪われるであろう初回の散歩の折には、お土産を買うような思考的余裕はないものと──わたしたちは確信しているのですが。



line_002.png


鋼鉄摩天楼(工業地域側)

 ニューヨーク・マンハッタン北部地区は鋼鉄です。
 散歩をするには少し、困難のある場所と言ってしまっても差し支えないでしょう。近年希に見る発展を遂げつつある合衆国を象徴するかのように急激に重工業化を果たしたマンハッタンの北部地区は、今や、第2の摩天楼と呼べる場所に成長しました。すなわち天高く灰色の空にまで伸びた超々高層建築体が立ち並ぶ、偉容の場所です。けれどそこにあるのは必ずしも高層建築とは限りません。そう、すべてを言わずとも皆さんは既にお気付きであることでしょう。重工業化につきものの、すなわち、機関煙突や大機関塔(メガ・エンジン・タワー)がここには林立しているのです。
 空まで伸びた塔の群れは、常に、ロウアーマンハッタンのそれとは比べものにならないほどの排煙をもたらし、地上に在りながらにして空の灰色雲の中に迷い込んだかのような錯覚を与えてしまうことでしょう。近年問題が欧州を中心に叫ばれる肺病・蒸気病のこともあります。まかり間違っても、この地域を“歩く”ことをお勧めすることはないだろうとわたしたちも考えていました。
 第2の摩天楼は確かに偉容ですが、そのために健康を著しく欠いてまで…。
 いいえ、しかし。まともに呼吸すればたちまちのうちに肺を黒く染め上げるほどの地域であっても、わたしたちは楽しむことができるのです。フォード社がレース競技用に設計した大型機関自動車のために開発された特殊な機械式呼気覆面(ガス・マスク)がとうとう今年から一般販売されたのです! これさえ被れば、何の問題もありません。まさしく灰色の雲の中の如き排煙に満ちた重工業地区を、鋼鉄の摩天楼の中を、皆さんは歩くことができるでしょう。
 灰色の、時には真っ黒な北部地区の路上を歩く中で、きっと天の宮殿を歩いているかのような錯覚を覚えることでしょう。古代グリースの神々の宮殿さえもかくやの大機関塔の投げ掛ける影の中を、排煙の中を歩く…それが、フォード社の最新式呼気覆面を購入するだけで可能となるのです。フォード社は覆面の通信販売を始めています。本号巻末には注文用の電信番号も記載しておりますので、ぜひぜひ、一度、お試しください。
 灰色に染まった現代の空の中を“歩く”感覚。ぜひ、お楽しみくださいませ。


line_002.png

Comments : 0

Comment Form
※ サポーターサイト/ファンアート企画参加者様はこのメールアドレス欄に必ずご記入下さい
コメント全文を管理者にのみ見えるようにする ※ サポーターサイト/ファンアート企画参加者様はチェックしないで下さい  
■ コメント投稿される方へ ■
当Blogでは、紫影のソナーニルに関するコメント投稿を受付しております。 
ライアーソフトのゲーム以外の内容、他メディアの話題、お問合せなどは基本的にうけつけておりません。
他人や作品に対する誹謗中傷や宣伝、その他公的マナーに反した発言などは、どうかご遠慮ください。
投稿頂いたコメント・メッセージは全て担当による確認後に反映されます。また、内容は一部編集される場合がございます。
個別スタッフ宛のメッセージなどは、その担当に転送し、ブログ上には反映されない場合があります。
こちらへのご意見やご感想、お問合せに対してライアーソフトからの回答または返信をお約束するものではございません。ご了承ください。
メールアドレス欄はブログ管理側にのみ通知されます。ブログ上や外部にはアドレスは公開されませんので、ご安心下さい。

Trackback+Pingback : 0

TrackBack URL for this entry
http://liar28th.blog110.fc2.com/tb.php/29-040f1f15
Listed below are links to weblogs that reference
ソナーニルコラム 第6回 from cielo
■ トラックバックされる方へ ■
紫影のソナーニルや当Blogについて関連、言及された記事などを書かれた際には、ぜひトラックバック下さい。
当BlogへのリンクのないHP/Blogや無関係な記事からのトラックバック、中傷や宣伝目的のspamトラックバックは見合わせて頂く場合がございます。

Home > ソナーニル コラム > ソナーニルコラム 第6回

Tag Cloud
Links
Feeds
このBlogのQRコード
  • このブログをリンクに追加する

Return to page top


FC2Ad

  Copyright © Liar-Soft All Rights Reserved. Login

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。